宇宙での日の出を風船を使って撮影してみた 22号機

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宇宙からの朝日にチャレンジしてみようと思い、実際にやってみました。

動画にしてアップロードしましたので、こちらからどうぞ。

youtube http://www.youtube.com/watch?v=n-0tH4wbmSQ

 

宇宙からの日の出の面白いところ

日の出を大気の外から見たことがある人は、宇宙飛行士以外いないでしょう。

私も宇宙飛行士ではありませんが、どうしても見てみたかったのでチャレンジしてしまいました。

地上から日の出を見る場合、空気があるので日が出る前からなんとなく空が明るくなります。

そして、地平線の方からなんとなく明るくなって太陽が登場してきます。

これは大気で太陽光が拡散されているため、太陽が出てこなくても明るくなるんです。

宇宙だと、このようになりません。

空気がないので太陽光が散乱されることがありませんので、突然太陽の光が写りこみます。

さらに、空気がない場所から見ているので、朝焼けが、地球の大気と宇宙の境目まででしか起こりません。

宇宙との層の部分でしか朝焼けが見れないので、朝焼けの断面図が見ることができるのです。

これは面白そうだ、と思い挑戦しようと思い立ったわけです。

上空からの日の出撮影が極めて難しい理由

地球は丸いです。

これが上空からの日の出撮影を難しくしています。

地球の丸みのせいで、上空だと日の出が早いのです。

何のことか分かりにくいので、分かりやすい図にしてみました。

この図のように時間も場所も同じでも、高さが違うだけで日の光が入るか入らないかが変わります。

上空だと日の出が早いのです!

風船は遥か上空に上がるので、地上に比べて日の出の時刻が大きく早まります。

そのため、その時間差を地球の曲率から算出した上で実験に挑まなくてはなりません。

また、風船の高度を上げるまで時間がかかります。

日の出を撮影したい時刻に上空にいるよう計算した上で、計画的に打ち上げなくてはなりません。

これらの要因が、上空からの日の出撮影を極めて難しいものにしています。

 

打上当日

打上準備は、上昇時間、さらに地球の曲率からの時間補正をした上で、深夜2時30分から行いました。

ちなみにこの日の日の出は5時頃でした。

暗いので作業が大変なうえ、北海道の山奥での打上だったので、クマが怖いところです。

打上地点は北海道虻田郡ニセコ町近辺。下の地図のあたりです。

カメラを積んだ風船を大空に放ち、成層圏まで上昇した後、2時間程度で地上に帰ってくる予定です。

これは作業準備風景。

後ろに写っている白いものが風船です。

風船の直径120㎝程度。

打上にあたって法律に基づいた許可を得て撮影を行っています。また安全面についても考慮した打上、設計を行っています。

 

いざ打上! 撮れた宇宙からの朝日

打上時刻3時数分。

風船は順調に上昇して素敵な写真と動画を撮影して帰ってきました。

その結果がこちら!

青い朝焼け。大気の薄い部分を通してのみ太陽が出てくるので、地上とは違い、朝日は青いです。

太陽が顔を出しました。

朝日の断面図を見ることができるのは何とも不思議です。

昇る太陽。

風船は30000mに達します。

映画のワンシーンの様です。

風船は高度31800mで破裂。

地上にゆっくりと落ちてきます。

あんなに太陽が上がっているように見えましたが、地上付近に戻ってくると太陽はまだ出たばかり。

機体は岩見沢近郊に落下、無事回収しました。

 

打上を終えて

今回は非常に難易度の高い挑戦でしたが、無事成功。

非常に美しい、地球の様子を撮影することができ、とても感動です。

今回の撮影の結果からまた色々なことがわかったので、今後の機体制作に役立てていきます。

しかし、深夜の打上は結構きついです。

徹夜は堪えます。

けれどもまた朝日は狙ってみたいです。

今度は初日の出かな。

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About Author

私は日本人で初めて、独力で宇宙開発を成功させました。私の行っている風船宇宙撮影を通して、より多くの人に、宇宙をもっと身近に、そして夢はすぐそこに広がっていることを実感してもらいたいと思っています。

4件のコメント

  1. Pingback: 【動画あり】上空約3万メートルからの「日の出」をとらえた気球撮影が神秘的すぎる / 青い朝焼けは圧巻 | 【2ch】まとめのま速報

  2. 風船がそんなに上空まで届くなんて夢みたいな話で驚きました

    しかもこんな素晴らしい景色を観れるとは二重の驚き。

    撮影を生で見たいのですが可能でしょうか?

    • ゆうさま
      コメントありがとうございます。
      風船で人間が昇って、生で見れればよいのですが、なかなか難しいものです。
      そんな装置も開発を計画しています。
      撮影はゲリラ的に日本の南のはずれか、北のはずれでやっているので、中々ご一緒できる人がいないのです。
      打上日は大体前日の夕方に決めています。

  3. Pingback: 名前コラム_陽 – émotta

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