2013年09月06日、北海道から風船を使った宇宙からの朝日の撮影に成功しました。
その時撮影された写真がこちら。
宇宙からの朝日の撮影は大変
朝日を狙うのはなかなか大変です。
成層圏のかなたまで上がると、日の出の時刻が地上よりかなり早くなります。
それを計算した上で、風船が上空に達する時刻を鑑みて、さらに計算をして、ちょうど良い時刻にバルーンを上げなくてはなりません。
気球を打ち上げた時刻は朝3時30分。
深夜の打上です。
早めの時間の打上の他に、正確な姿勢の制御、正確な飛行経路と落下予測も必要になります。
朝日を狙うのはこれまでのノウハウを総動員しなくては成功させられないミッションでした。
風船の達成高度は31800m 宇宙撮影大成功!
気球は打上後、約1時間30分で最高点32000mに到達。
炸裂し、30分後に北海道岩見沢市近辺に落下。
放球地点から100㎞の長旅でした。
この日撮影された写真の枚数は約6万点。
かなり大量で、このページで全て公開すると、ページが重くなりすぎるので、壁紙などにして少しずつ公開していきたいと思います。
宇宙からの朝日の上がる瞬間を撮影
この写真の前はほとんど真っ暗でなにも写っていませんでした。
風船はここまでで1時間飛行しています。
宇宙から見る青い朝焼け。
大気がほとんどない部分は太陽光が散乱されないので、赤い朝焼けは見えません。
宇宙からの朝焼けは不思議です。
この時の風船の高度がおおよそ20000m程度。
まだまだ上昇していきます。
太陽が上がってきました。
とても神秘的な風景です。
曇りの天候の中の打上でしたので北海道の地形を見ることはできませんが、雲があるのもまた美しいです。
気球炸裂の瞬間。
気球炸裂に伴って、ガスのようなものが確認できます。
恐らく風船のゴムに添付されていた粉末が散乱したものか、
もしくは、空気のない空間に気球のガスが散乱することで可視化したものと思われます。
可能性の高いのは前者かと思いますが、謎です。
宇宙からの朝日は何とも神秘的なものでした。
また近日中に打上を行います。
今度は40000mを目指してみようと思います。