現在、より大きなペイロードを飛翔させることが大きな目的になっています。
より大きくする理由は、大重量を飛ばせることが出来ればできるほど、様々な実験が可能になるためです。
現状の小さなペイロードでできない、科学実験や、特殊映像の製作も可能になるでしょう。
長年問題として残っていた、装置の安定化も、大型の装備を積むことが出来れば、いくつかの解決策を見出すことができます。
これまでは実験試行回数が少なかったことから、小型の装置開発に終始してきましたが、様々なデータの蓄積により、以前以上の大型化が可能となってきました。
より大きな重量ということは、その分問題も発生してきます。
まず、危険度が上がります。
装置も大きくなりますから、周囲への影響も大きくなります。
航空機や飛行空域、落下地域に対する配慮も必要です。
それほど遠くない未来に50kg程度のペイロードを飛行させることを目標としています。
風船が50kgもの重量を上げることなんてできるのでしょうか。
結論から言うと、十分可能です。
4メガリットル程度の容積を持った大型の気嚢を使用すれば、50kgのペイロードを浮揚させることが出来るでしょう。
高度30kmまで浮揚させることを考えた場合、最大時の直径は20m程度、バルーン浮力は80kg程度必要です。
落下時の危険性は上がりますから、大型のパラシュートも必要になるでしょう。
現在パラシュートは信頼できるメーカーにお願いしており、1トンまでなら対応可能となりました。
大型の装置は、遠洋への落下が必須と考えていますが、遠洋の場合、インフラが存在しないため、独自インフラの設置、そしてその運用が極めて重要になります。
ここ数年の実験で、それらもほぼ構築されてきました。
非常時のバルーンへの直接制御も実験段階にあり、近いうち可能となることでしょう。
より大型化した装置で、Fusen Ucyu Projectは、できることがどんどん増えてきています。
今日まで見えなかった明日をみましょう。