風船での宇宙撮影をやっていると、海外、とりわけヨーロッパやアメリカは恵まれてるなーと思います。
先日の記事でなぜ日本での打上が難しいかについて解説しました。
「日本で個人が風船で宇宙を撮ることがどうして難しいのか 大きな5つの理由と4つの解決方法」
今回は、より分かりやすく、一目で納得できるよう、3枚の地図を用意しました。
驚くべきことに、3枚とも同縮尺です。
1枚目はグレートブリテン島。
緑の部分は全部平地、しかも開墾された農地です。
2枚目はアメリカの内陸部。
3枚目、北海道。
濃い緑は山と森林です。
日本で農地が広くて、日本で一番恵まれている北海道ですら、海外に比べると平地がほとんどありません。
平地で開墾されている場所に降りてこないと回収は不可能です。
この3枚の写真をみれば、海外では適当にやっても成功するのが何故か、一目でわかります。
日本でやるには、正確な飛行経路と、より緻密な落下予測と、高い安全性を持たせなくてはいけないんです。
「いいなー、海外」と思う反面、「不利でも日本でやってやる!」という思いもあります。
ちなみに以下の画像は同縮尺の東北北部。
薄黄緑のところだけが落下させて回収できる場所です。
北海道よりさらに少ない…
都市の割合だって北海道より多いですから、さらに難易度が上がります。
いつか東北でもやりたいと思っています。