最近テレビやカメラで話題な、4K。一度は耳にしたことがあるかと思います。
4Kだからすごいんです、という感じでかなり取り上げられています。
そもそもKって何ぞ? と思いますよね。
風船宇宙撮影でも6Kの動画が撮れますよ、とか16Kの動画撮影をする機体を開発していますよ、などと記しています。
ちょっと簡単に説明していきます。
Kは映像の精密さを表す
全ての細かい話を抜きにして、ものすごく簡単に説明すると、Kは画質の細密さを表します。
Kの前の数が大きくなればなるほど細密です。
ざらつきのない映像になります。
スマホや携帯、デジカメで写真を撮って、その写真を拡大してみたこと、ありますよね。
拡大すればするほど、モザイクのようになって、画質が汚くなってしまいます。
Kの前の数が大きくなればなるほど、拡大してもモザイクが出ず、きれいに詳細を見ることが出来ます。
細密な映像を出すことが出来る画面を使った場合に、詳細まで写る4K・8Kはなめらかな映像として映し出されます。
逆の説明をすると、液晶テレビに昔のテレビの映像を流すとなんだかざらついていますよね。
これはきれいな映像を出すことが出来る画面に、詳細まで写っていない映像を流しているから汚く見えてしまうのです。
簡単な話、Kが付く映像は大きな映像なのです。
大きいから拡大してもざらつかないのです。
テレビはハイビジョン
私たちがいつも見ているテレビはハイビジョンです。
ハイビジョン映像もかなりきれいですが、高性能の画面で見るとやはりざらつきがあります。
じゃあ、4K・8Kはどのくらいきれいなの? というと、ちょっと説明しにくいので図を作ってみました。
ハイビジョンの映像とフルハイビジョン・4K・8Kの画像の大きさを比較すると上図のような大きさの差になります。
こうして図にしてみると4K・8Kがいかに優れた画像かよくわかります。
風船宇宙撮影で撮影できる映像
先程の画像に風船宇宙撮影で撮影できる映像を追加してみました。
最近打上しているカメラの画質は最低でフルハイビジョン。
6Kのカメラも動画撮影で使用しています。
6Kならかなり大きいので、世界中すべてのプラネタリウムで細密な映像を投影できます。
現在開発中のカメラは16Kというスーパーハイビジョンを遥かに凌ぐ超々高解像度映像です。
16Kならスタジアムの天井に投影しても細密な映像を映し出すことができるでしょう。
こんなにでかい映像を撮影してどうするの? と思う方もいらっしゃるかと思いますが、色々な特殊な用途に使用するために、このような画素数の動画撮影を行っているのです。
注意点
4K・8Kだからと言って美しい動画とは限りません。
4K・8Kの映像は細密な映像なのであって、色合いの美しさや被写体を美しく映し出すことはできません。
息をのむような美しい映像は、カメラのレンズが高性能なものでないと映し出すことができません。
その証拠にアクションカメラで撮影した4K動画と映画の動画は、誰の目から見ても比べ物にならないレベルで差があります。
映画のような動画を撮影するためには、優れたカメラレンズと、より優れた撮像素子を持ったカメラを使用しないといけません。
そのためには、必然的に写真家の使用している一眼レフや、映画収録に使用しているシネマカメラが必要になります。
これらカメラはプロ仕様です。
素人はポンと買って、簡単に美しい映像が撮れるものではありません。
設定方法一つを取っても、長く豊富な経験がなくてはなりません。
風船宇宙撮影の次なるステップは美しい息をのむような映像です。
4K・8Kという言葉でごまかした単に大きい映像ではなく、真に美しい映像撮影を目指していきます。