新しい行いを使用とする場合、法律を熟知している必要があります。
違法行為を行った場合、罰や賠償を背負わなくてはならなくなるのですが、ここで民事事件と刑事事件の違いについて知っておかなくてはなりません。
刑事事件
刑事事件とは、名前の通り警察にお世話になることになります。
刑事事件では刑事罰が与えられます。
これは国家によって違反者に対して罰を与えるものです。
主に刑法に触れる行為を行ったものに科せられます。
刑法以外にも労働法や電波法。航空法でも刑事罰が科せられます。
物凄く簡単に説明してしまうと、警察が来て逮捕され、刑事裁判にかけられ、罰せられます。
罰は懲役、罰金などです。
刑事罰の場合、前科が付きますので、その後の社会生活に影響がでます。
民事事件
民事は罰ではなく賠償の問題です。
不法行為をされた場合に損害賠償や慰謝料の支払いを求めて争います。
財産などを侵害した時に、それについて賠償を求めるというのが民事です。
分かりやすい例として、詐欺を挙げましょう。
詐欺を行えば逮捕されるのは当たり前のことです。
逮捕され、刑事罰として罰金刑が科せられたとしましょう。
犯人はこれを払わなくてはなりませんが、被害者は犯人が罰金を払ったかどうかなど関係ありません。
詐欺被害者がだまし取られたお金は犯人の罰金の支払いを有無にかかわらず、返ってきません。
被害者が警察にお願いしたとしても騙されたお金は帰ってきませんし、警察が返すように犯人に強制することはできません。
騙し取れらたお金は民事裁判を行い請求します。
裁判を経て、裁判所の決定により、ようやくお金を返還するよう強制力を得ることができます。
バルーンでの宇宙撮影を例にすると、航空法や電波法の違反は警察が来て逮捕されます。
落下した機体が誰かの家に落ち何かを破壊してしまった場合は器物損壊等で刑事罰になります(※1)。相手の持ち物に与えた損害については民事です。
人を傷付けてしまったら、傷害罪等で刑事です。治療費や慰謝料は民事です。
飛行機を落としてしまったら、たくさんの刑事罰と、被害者に対する支払です。被害者への賠償は民事です。
民事と刑事の違いをなんとなく理解して頂けたでしょうか。
※1 誰かの財産を侵害してしまった場合に器物損壊の刑事罰の罪に問われるとご指摘を受け、修正いたしました。加藤さまありがとうございました!
2件のコメント
バルーンでの宇宙撮影を例にすると、航空法や電波法の違反は警察が来て逮捕されます。
落下した機体が誰かの家に落ち、何かを破壊してしまった場合、これは民事の扱いです。
とありますが、落下した機体が何かに当たることは想定の範囲内なので、家を壊した場合、
器物損壊罪が適用されるので刑事罰になりえます。
人を傷つけるだけが刑事罰ではないことを認識したほうが良いと思います。
加藤さま
適格なご指摘をありがとうございます!
現在の内容では、壊した場合は民事限定であると記載されています。ご指摘の通りだと思います。
街や人里のある地域での打ち上げは危険であることを周知のことですから、そのような行為を行うことは刑事罰を与える可能性が十分にあります。
ご指摘の通り、記事を修正いたしました。
この度はコメントいただきありがとうございました!