北野高校宇宙開発部の生徒さんたちがスペースバルーンを成功させる!

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ふうせん宇宙撮影の技術提供と運用システムを利用することで、大阪府立北野高校の生徒さんたちがスペースバルーンによる上空からの宇宙と地球の撮影を成功させました! 先日の札幌日大高校に引き続き、高校生で宇宙撮影に成功です! いい時代ですね! 北野高校宇宙開発部の学生さんの成功は自分のことのようにとても嬉しく思います。皆さん、おめでとう!

北野高校宇宙開発部の活動

今回宇宙撮影を成功させたのは、北野高校宇宙開発部のみなさん。

北野高校の正式な部活というわけではないそうですが、聞くところによると学校内の課題活動の一環として実施したそうです。

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彼らの打上げ装置がこれです。上部に不思議なものが付いているな~と思っていたら、これは実験装置の設置場所。

成層圏での小実験も実施するというのは何とも面白い。

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この装置を作り上げるまでにも何度も装置を作り失敗を繰り返してようやく打上げまで至った、そのチャレンジスピリットはとても貴重なものです。目標を追うために、失敗してもめげない若者が増えていくことはとてもうれしいことです。

 

北野高校宇宙開発部の宇宙

彼ら北野高校宇宙開発部のブログではたくさんの写真を公開していますので、彼らのブログを是非見てもらえたらきっと彼らも喜ぶことでしょう。是非とも訪問してみて下さい。

北野高校宇宙開発部ブログ http://kitanospace.blog.fc2.com/

私のブログでは彼らの撮影した宇宙映像の一部を紹介いたしましょう!

彼らの打上げ地点は関西。北海道とはまた違う景色が見えるのが魅力です。写っているのは淡路島と明石海峡大橋でしょうか。

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風船は上昇していき、街も遠く遠くに。

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そして宇宙! 高度はまだ分かりませんが、かなり高い高さまで上がっていることは間違いなさそうです。素敵な写真ですね!

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北野高校のみなさん、宇宙撮影成功おめでとう!

 

北野高校宇宙開発部のみなさんとの関わり

彼らとの出会いのきっかけは当ブログからのお問い合わせでした。

北野高校2年生のKさんから私のホームページを見てくれていて、自分もやってみたいとご連絡をくれたのです。

やる気のある、しかも行動力のある若者です。「これは協力しなくては。バックアップしてあげよう。」と思いました。しかし、協力に当たって条件を出しました。その条件は、安全を順守すること。法律を守ること。

風船を使った宇宙撮影は適当に実施しては危険です。また、法律に抵触する事柄がたくさん存在します。このことについては、北野高校の先生も同様に考えておられて、だからこそ私へ連絡がきたようです。北野高校のみなさんは私の提示した条件を守ってくれるとのことだったので、情報提供と全面協力をすることにしました。

風船を使った宇宙撮影では、その運用が極めて難しいのです。気球部分の設計と、その運用システムの構築のためにはとても長い時間がかかります。学生さんが自力で開発することは不可能に近い事柄なので、私が長年開発した運用システムでの飛行計画と、気球設計は私の方で行うことでサポートしました。具体的な私の方でご協力した内容は、

・ヘリウムボンベや風船等の機材の仕入れ先情報の提供
・飛行ルート策定
・飛行計画の作成
・打上げ地点の決定
・バルーン破裂地点の予測
・落下予想地点の計算
・申請手続きの解説
・合法的な実施方法についての助言
・落下速度予測計算
・上昇速度予測計算
・減速機構についての助言
・運用システムの提供
・打上時作業ノウハウの提供

です。列挙してしまえば簡単な事柄のようですが、全てがノウハウの塊です。しかし、これら情報をすべて公開しました。

これら情報を私一人で独占していれば、宇宙撮影は私の専売特許にできるでしょう。しかし、そんなことをしても価値がありません。私は風船を使った宇宙撮影を通して多くの人々に可能性を感じて欲しいですし、実現して欲しいです。より多くの若者が夢や目標を追い求めることができるようになることを願っています。私自身が風船を使った宇宙撮影で夢を叶えることができた、だからこそ、それを広げていきたいのです。

今後ホームページでは、彼らに公開したノウハウと同様の情報をすべて公開していこうと考えています。より多くの人々が宇宙をもっと身近に感じることが出来るようにしたいですね。

さて、話はすこし脱線しましたが、 以下の地図は彼らの打上げする10月4日の予測飛行ルートを私の方で算出した図です。私自身が飛ばす際にもこのような飛行ルートを予測した上で、回収可能な日に実施しています。適当に上げれば日本は山と海ばかりですから回収確率はぼぼ0%です。この日の風から最適な打上げポイントと回収ポイントを絞り出しましたが、あまり条件の良い日ではなかったので回収確率は60~70%程度でした。

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北野高校宇宙開発部は失敗が許されない環境だったようです。しかし予測結果は甘くありませんでした。北野高校宇宙開発部のKさんに、「60~70%なので実施しますか?」質問しました。さらに、「これからもっと天気が悪くなっていくので、見送れば見送るほど悪くなる可能性は高いです。」とも伝えました。

きっと北野高校のみなさんで相当悩んで話し合ったことでしょう。返事は結果この日に実施したいとのことでした。

彼らが意を決したのですから、私も全力を尽くさなくては。私の方ではさらにピンポイントな打上げ地点と落下地点、飛行ルートの計算を行い伝えます。ちょうどこの日は色々と慌ただしすぎて大変な日でしたが、それとこれとは話が別です。

打上げ時刻が来て、無事打上げが出来たとKさんからご連絡を頂きました。そして、落下時間が過ぎたころ無事発見できたとの続報が。予測の精度は良好で、落下予測地点その場所に落ちてくれたとのこと。ほっとしました。

110㎞の空の旅。高校生のみなさんも風船と一緒に長旅お疲れ様でした。

今回皆さんの得たチャレンジスピリットはこれからずっと生き続けることでしょう。それはとても大きなことです。これからも色々なことにチャレンジしていってください!

そして、技術協力及び情報提供時の約束としてロゴ入れをお願いしておりましたが、写真に掲載して頂きありがとうございました。

 

やってみたい。を応援します

風船宇宙撮影では「やってみたい」を応援します。

今年の打上げシーズンは終わってしまいましたが、来年4月ころからまた風船打上げに最適な季節がやってきます。

それまでに、ノウハウをどんどん公開していきます。もっと多くの人々が宇宙に触れられることを願っています。

やってみたい、けれど分からない所があるという方はお気軽にメッセージくださいね。

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About Author

私は日本人で初めて、独力で宇宙開発を成功させました。私の行っている風船宇宙撮影を通して、より多くの人に、宇宙をもっと身近に、そして夢はすぐそこに広がっていることを実感してもらいたいと思っています。

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