2014年4月に打上をした29号機の機体紹介です。
今回は見た感じかなり大きいです。
日の出を撮影した27号機(日の出1号)に比べて直径が33%増、厚みが300%増とかなり大型化。
ただ、重量は同じです。
発泡スチロールの構造部分が増えているだけです。
なんでこんなに大きいの?
29・30号機の内部構造はほとんど27号機と同じです。
では、はなぜ大きいのか、その理由は水上に落下させることを想定しているからです。
29・30号機は、大阪の朝日放送のテレビ企画で、関西で打上げ、琵琶湖に落下させることで安全に回収するために、設計されています。
水より比重を軽くして、水没することがないように、発泡スチロールの部分が大きくなっているのです。
水上に落とすときの問題点
機械は基本的に水に弱いです。
水上に落とすとなると必ず水を被ります。
GPSが壊れると場所が分からなくなり、機材を全てロストします。
カメラが壊れるとせっかく撮影した映像データが失われます。
これだけは避けたい。
ということで、今回は防水仕様をすべての機械に施しました。
防水加工と浮きとしてつかう発泡スチロールのお蔭で、全体的に横に長くなりました。
すると重量が全体的に分散され、安定しない機体に仕上がってしまいました。
これを避けるため、初の4点吊を採用。
さほど回らなくなるはず。
29号機・30号機で撮影した映像は後日公開します。
お楽しみに。