動くかな? 打ち上げ前の成層圏環境再現実験

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最近の風船の打上では色々なことをやってみたり、より優れたものを搭載したりと、かなり本格的になってきたので、1回あたりそれなりの金額がかかります。

様々なチャレンジを繰り返してきたお蔭で、相当のノウハウも溜まってきました。

打上1回あたりが結構な金額なので、失敗できません。打上をして回収をしたら、「あれ、機械が動いてなかった・・・」ということがあると痛いです。

それでも回収できれば御の字。最悪ロストすると機材がとっても高いのでお財布に大打撃です。

そんなわけで、打上前に必ず成層圏の環境を再現した実験を行っています。

実際に打上をする前に同じ環境にさらして、きちんと動くか確かめてから打上をしているんです。

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成層圏環境の再現のために使用している装置がこれ。

かなりごっついです。

私の手作りの装置ではこれの100分の1の環境しか再現できないので、植松電機さんに協力して頂いて使わせてもらっています。

この写真はGoproの試験。

これまで防水でなかったので、新しい改造を施し防水仕様にしました。

地上と違うので防水仕様にすると色々な問題が出てきて、改造が大変でした。

 

試験中のカメラからの映像のキャプチャーがあったので公開します。

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Goproを試験装置内に設置。

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いつもお世話になっている植松電機の安中さんです。装置の蓋つけ作業。

後ろに写っているのはカムイスペースワークスで開発しているカムイロケット。

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しばらく談笑しながら様子見。

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様子見。上空に滞在する時間と同じ時間試験するので、かなりの時間がかかります。

消耗品は1度の試験でダメになるので、結構大変。

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待ちが長いので仕事しながら待機。

防水仕様の新型改造Goproはちゃんと動いてくれました。

ちなみにこの試験は、29・30号の動作試験でした。琵琶湖に落すための改造でした。

今度は37・38・39号機搭載の新型機材も同様のテストします。

新しいものが完成したらまたアップしますのでお楽しみに。

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私は日本人で初めて、独力で宇宙開発を成功させました。私の行っている風船宇宙撮影を通して、より多くの人に、宇宙をもっと身近に、そして夢はすぐそこに広がっていることを実感してもらいたいと思っています。

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