これまでと全く違った形式の 新型機を開発しています。
その実験機として制作したのが37・38号機です。
写真がこちら。
上にあるのが37号機。下に吊るされているのが38号機です。
それぞれ別の機能が付いています。
38号機は見ての通り有翼機です。
これは自動制御のドローン(無人機)で、指定した場所を飛行して帰還することが出来る設計をします。
こうすることで空の交通への安全のため寄与することができます。
また、着陸地点の誤差をほんの数メートルの範囲に限定することが出来るので、事故の可能性を徹底的に排除することができます。
要は宇宙へ行って帰ってくる飛行機という訳です。
なぜ飛行機なのかというと、成層圏から安全に帰還させるためには、飛行機が最善解であったからです。
ドローンの開発は私だけではできません。
私の大学の研究室の先輩が無人機開発を行っています。
その方との共同開発です。
ラジコン用の滑走路で実験しました。
この格好の実験場所は植松電機の方から教えて頂きました。
ありがとうございました。
なお、この日の実験は成功と言えるものではありませんでした。
落下実験で機体を大破させ、送信機を破壊し、機体の姿勢維持実験もあまりうまく行きませんでした。
ドローンの38号機にはまだまだたくさんの課題があり、開発には長い時間がかかりそうです。
装置も非常に高価であることも開発に長い時間を必要とする要因の一つになっています。
この38号機のドローンを購入しようと思うと300万円くらい? いや、もっと高いです。
金額うんぬんより安全な開発の方がはるかに重要です。
大型で重量も大きな機体なので慎重に実験を繰り返し開発していかなくてはなりません。
ある程度目途が立った段階で、共同開発をしている先輩のことや、先輩の企業のことも紹介していきたいと思っています。
ドローンを使った自動操縦の宇宙帰還機が成功すれば、様々な用途が生まれることでしょう。
長い時間をかけた開発になりますので、長い目で見ていてください。