賠償責任保険

保険加入の必要性

ふうせん宇宙撮影の安全性について幾度も繰り返しておりますが、安全な設計の他に賠償責任保険にも加入しております。安全性は十二分なものであり、物理的に人に当たっても怪我をさせる物ではありませんし、物に当たっても何かを破壊するような代物ではありませんので安全です。しかしながら、いかに安全な物であったとしても事故の可能性は捨てきれません。

例えば、車を運転中に進路上に突然落下してくる機体が落ちてきた際に、運転手がハンドルを切り事故が発生してしまう可能性もあります。その事故の責任は司法で争われるものだとしても、一部賠償責任は発生する可能性があります。

また、JRの線路上に落としてしまい、一時運休が発生してしまうことで多額の賠償金を請求されるかもしれません。中央線だと一度止めると数千万円の賠償金を請求されることもあるようです。

電線に引っかかることで電力会社のお世話になるかもしれません。撤去費用だけで済めばいいですが1つの都市を停電にしてしまうかもしれません。その場合莫大な賠償金を請求されます。

もしかすると工場に落下して1日操業を止めてしまうかもしれません。1日分の損害を賠償させられるでしょう。1日止めれば数千万の請求をされるのは珍しくありません。

これらの事故の発生確率はどれも極めて低いものです。事故の発生確率は私独自の飛行経路設定により大きく下げることが可能で、道路や線路も落下の際に避けるよう飛行するので、深刻に心配することではないのですが、しかしながら、事故が万が一起こった場合責任を取れないということはあってはならないのです。

それゆえ、ふうせん宇宙撮影の打上や実験の際には賠償責任保険に加入したうえで実施しております。もちろん、保険に加入しているから安全なんて無視して打上をしてもよい、という理屈はありえません。最大限の安全を確保した上で、それでも事故が起こってしまった場合、最低限の社会的な責任を果たすための保険です。規模の大きい打上を実施する際にはさらに高額な補償内容(最大100億円)の保険を組み立てることも可能です。

保険内容

対物賠償 1億円
対人賠償 5億円
訴訟対応費用 1000万円

ふうせん宇宙撮影に限らず宇宙撮影の際には保険加入をご確認ください

インターネット上でふうせん宇宙撮影以外にも宇宙撮影を行う会社がありますが、保険の加入を行わない業者も存在するようです。とりわけ打上実績の少ない、または過去の成功実績しか公開していない業者は注意が必要です。加入している場合であっても法律違反を行っていの打上げや事故の起こりやすい空域での打上げでは保険が満額支払われない可能性がございます。

場合によっては発注元の責任を問われる可能性もありますので、保険について、合法的な打上げについて、そして安全について十分に確認した上でご依頼ください。