生物実験の加速度データを解析しました

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先日打上した、生物を宇宙を見せてくる実験の、加速度データを集計しました。

データの行数は100万行、項目数は1000万個近いデータがありました。

まさかエクセルで高性能なPCがクラッシュするなんて想定していませんでした。

集計の結果がこちらです。

大きなGがかかっているのは、

1つが打上時。

2つが落下時。

3つが、着水時。これが最大です。

それぞれ確認してみましょう。

 

まずは打上時。

これは、上昇しているバルーンに機体が引っ張られることで発生する加速度です。

おおよそ4G。ジェットコースターの最大加速度程度です。

少しでもGを小さくしようと、上方向に機体を投げ上げましたが、それでも4Gありました。

一度切りの加速度ですが、ちょっと和らげたい。

今後の課題です。

今後は、打上機を製作して、バルーンと一緒に持ちあがるような仕組みにするひつようがあると思っています。

 

次いで、切離しからの落下時。

今回の装置は、通常の装置と異なり、バルーンが割れたら落下するという仕組みではありませんでした。

地上でモニタリングし、人間の指示により切り離しが実行される仕組みになりました。

このことにより、思い通りに飛行をコントロールできます。

また、リスクが発生した場合に、強制的に飛行を中断させることが出来ます。

切離しの様子がこちら。

ここから、3G程度の加速度が続いています。

この加速度は、前後左右上下方向まちまちなので、姿勢の不安定さが要因です。

実際の映像もグルグル回っていました。

振り回されることによって生まれた加速度です。

落下中はあまり乗り心地が良いものではなかったはずです。

魚さんは泳いでいましたが、流れに乗ろうと頑張っていました。

今後新しいバルーン開発を行うことで、落下のシークエンスはなくなる予定です。

しかし、緊急時の落下の可能性があるため、落下時の安定性も研究が必要です。

今後の課題になりそうです。

 

そして、最後の加速度がかかった個所は、着水時。

海にドボンの瞬間です。

今回打上を予定していた季節は、宮古島の気流が強いと予測していました。

そのため、落下速度は限界ぎりぎりまで速くする設計にしていました。

今回強い加速度がかかったのは、そもそもの設計が原因だったといえます。

加速度は8G程度。

これはかなりキツイ加速度です。

ちょっとした交通事故程度で、パイロットが何とか耐えられるくらいの加速度です。

今回は限界ぎりぎりの速度で設計しましたが、今後はもう少し遅く落下するように設計するのが良いという結果が得られました。

より大きなパラシュートを利用し、着水時の加速度を下げた場合の実験データも、今後測定していきたいと思います。

 

この度搭載したデータロガーはとても有用なデータを大量に取得することができました。

今後の機体開発でも搭載し、研究開発に生かしていきたいと思います。

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私は日本人で初めて、独力で宇宙開発を成功させました。私の行っている風船宇宙撮影を通して、より多くの人に、宇宙をもっと身近に、そして夢はすぐそこに広がっていることを実感してもらいたいと思っています。

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