2016年末に実施した、宮古島における新型機による一眼レフ撮影の様子です。
一眼レフ二台乗せ+制御装置+通信装置 ということで、過去最大重量のバルーン打上を実施しました。
大型化してきたため、危険度が増しています。
落下位置を正確に計算し、陸地に落ちる可能性が皆無な日を狙って打上を実施しました。
バルーン打上の手法をこのサイト内で公開していますが、実施される時には最大限の安全を担保して実施してください。
この日の天候は晴れ。
年末近くだというのに、とても紫外線の強い、焼けつくような天気でした。
装置もすでに91号機。だいぶ飛ばしてきました。
ペイロード1~5kg程度の単バルーン海上回収型としては、だいぶまとまってきました。
ここからはバルーンが見た景色を載せていきましょう。
陸地を離れ、少しずつ空を昇っていきます。
雲の高さを超えていきました。
雲を超えると、そこには青空が広がっています。
雲の合間から宮古島が見えています。
幾層もの雲が美しいです。
水面に落ちた雲の影。
飛行機から見た息をのむような景色をずっと撮りたいと思ってきました。
少しそれに近付けたような気がします。
さらに高く上がっていきます。
高度20km近辺。
空と宇宙の境界がぼんやりと見えてきました。
今回は歪みのないレンズを使っているので、ここから見える地球の丸みは、地球自体の曲率なのです。
もう少し上がると、宮古島の全景が見えてきました。
隣の多良間島も見えるくらいの高さです。
別方向。
雲が沢山出ている方向は、同じ日の時間にも拘わらず、だいぶ表情が違うのが面白いところ。
風船は高度36000mを超えたあたりで破裂して落下してきました。
落下したシグナルを広い、船で追跡を開始します。
想定通りの位置に落下しているようでした。
追跡。
船の上は太陽光から逃げ場がないので、刺さる太陽、痛いです。
しばらく走ると、直接通信のビーコンを拾った!
オレンジ色の物体が浮かんでいました。
これがオレンジ色な理由。
それは、情熱大陸の打上げの時に、漁師さんからオレンジ色でないと海上で発見することが難しいことを教えてもらったから。
色々な人に、知らないことを教えてもらい、装置は進化していきます。
そして、無事回収。
今度は日の出時刻に、単バルーン装置の打上げをやってみたいです。
昔Goproで撮影したこの写真、
これの一眼レフバージョンが撮れたら、とても素敵だと思うのです。
そう遠くないうち実施したいものです。
問題は資金、です。
共感や協賛してくれる企業がいたら、すぐにでも飛ばせるのですが、なかなか実現できていません。