風船を使って上空30kmから初日の出を撮影しました。ホームセンターや家電屋さんで販売している物を組み合わせて撮影装置を制作。
打ち上げ地点は北海道十勝平野。
上空30kmからだと、日の出時刻が23分早くなるので、風船の上昇時間も鑑みて、真夜中5時30分ころ風船を打上。
風船は遥か上空30000mまで上昇。30kmでは風船の大きさは80倍近くなります。
上空30kmで予定通り風船は破裂。落下予測通り中標津に着陸。予定通りの110分間のフライトでした。
流れた距離は195km。
撮影は無事成功。
打上に当たって日本国内の法律に則り、各種申請を行った上で行っております。
飛行の安全性は十分に検証したうえで打上に臨んでおります。
詳しくは安全についてのページを参照ください。
安全性についての説明
人にぶつかるとどうなるの?
打上に使用した【ひので1号】はこんな機体。
落下した時に危険物と勘違いされないように張り紙をしています。
打上地点はとても寒い。
大雪でダイヤモンドダスト。
大変です。
打上準備。
気温マイナス7度の中での作業は大変なので、今回の【ひので1号】は打上直前の組み立ては一切なしで設定できるように改良しました。
設定完了!
リフトオフ!!
夜間のバルーン放球です。
すぐに暗闇に消えていきます。
雲の上まで上がると、東の空が明るくなっていました。
もうすぐ日の出がやってきます。
2014年初めての日の出です。
成層圏からの初日の出の瞬間です。
高度はおおよそ20km
まだまだ風船は上昇していきます。
さらに上昇して高度30km
真っ青な朝焼けです。
空気がほとんどないので真っ青な朝焼けが見えるんです。
バルーン破裂。
高度30kmで風船が破裂するように設計してある。
タコのお化けみたい。
バルーンが破裂してひので1号は落下予測地点に向けて落下。
高度15000mくらいから急速に減速するように設計されています。
落下していくと太陽高度が下がっていく。
富士山山頂や東京タワーから初日の出を見るとちょっと早い時刻に見ることができるるのと同じく、成層圏だと初日の出が大分早く見れるから。
ひので1号、厚い雪雲の中に突入。
この日は全道で大雪だったので、初日の出が見ることが出来なかった。
けれど成層圏なら話は別。
雲ができない所だから、どんな天気でも太陽が見れる。
落下予測地点の中標津の雪原へ。
今回は195kmも流されたにも関わらず、落下予測との誤差はなんと800mしかなかった。
精度はどんどん上がっています。
着陸。
そして降り積もる雪。
ひので1号は雪の中に消えました。
(あとで掘り起こして回収しました)
落下したのでGPSが作動。
回収しに向かいます!
しかし北海道は大きすぎて回収がつらい。
この日の移動距離は886km!
東京ー札幌の直線距離より長い距離を移動しました。
大変でした。
ひので1号の眠る雪原に到着。
10分程度で発見!
無事回収です!
猛烈な吹雪の中でしたが打上は成功。
とても大変でしたが、収穫はそれ以上に大きく、とても神秘的な初日の出を見ることができました。
また素敵な打上をしたいです。