前回の記事は打上までのあらすじでしたが、今回は29号機の旅の写真を公開します。
早速ですが、飛んで行った29号機からの映像をお楽しみ下さい!
これらの写真は動画で撮影したものをキャプチャして写真にしています。
浜辺からの打上。
とても良い天気で打上日和でした。
4月の中ごろの関西ですので、ちょっと春霞がキツイかもしれないなと、少し心配でした。
上昇していく風船から撮影した、風船の影です。
風船は直径2m弱あるので、大きな影ができます。
このように自分の影を撮影するのはそれほど珍しくありません。
浜から飛び立ち、さあ旅のはじまりです。
風船は毎分350m程度の速度で上昇していきます。
あっという間にこんなに高くまで。
見えているのは日本海です。
海に浮かぶ小さな白い点はわかめ漁から帰ってきた漁船です。(京丹後市の方に教えて頂きました)
徐々に高く。
山側に流されていきます。
今回の機体は防水加工をしたので、もしや結露するんじゃないかと心配していました。
するんじゃないぞ、と願って打上げたのですが、案の定結露。
対策が甘かったようです。
どんどん結露が激しくなっていきます。
もっときれいな景色が撮影できたのに、と思うととても悔しいです。
新しいことにチャレンジする度、ほぼ毎度新しい失敗をします。
また新しい改良が必要ですね。
画像中央部に映っているのは天橋立。
空からも分かりやすいですね!
結露がひどい・・・
結露が晴れてくれるといいんですが・・・
このまま最後までではあまりに残念。
高高度になれば晴れるように設計しているので、大丈夫なはず・・・
なんとなく結露による曇りがゆるやいできました。
上空25000m近辺です。
下に写っているのが琵琶湖です!
予定通り飛行しています。
結露のくもりが晴れました!
大阪方面が写っています。
ここからはほぼまっすぐ上昇していきます。
上空30000m!
右側に写っているのが大阪湾、中央が滋賀、左が名古屋です!
写真中央部のとがっているのが、紀伊半島。
琵琶湖上空から太平洋側を映した写真です。
この写真の中には京都、奈良、神戸、津、大津、和歌山、高松などの関西中部地区の主要都市が全て写っています!
日本海側を撮影。
若狭湾から福井、金沢が写っています。
なかなかの景色ですね!
白く写っているのは高山近辺の瓢湖の高い山々です。
まだ雪があるので白いんです。
バルーン破裂。
スパゲッティのように小さく散り散りになりました。
このゴムの破片は天然素材でできているので、木の葉と同じくらいの時間で自然に分解され消滅します。
琵琶湖めがけて落下です。
ああ、帰りも結露しました・・・
琵琶湖に落とすつもりが、少し外れて陸の方へ。
琵琶湖から外れたということは落下速度が想定より遅いということです。
落下時の機体が振動しながら落ちたので、想定より空気抵抗係数が大きくなったことが原因と考えられます。
ここも検討課題です。
しかし、落下速度が遅いということは、想定より安全ということ。
地面が近付いてきます。
なんだか、川に引き寄せられているようです。
これは川落ちですね。
回収が大変。
幸運なことに川の中州に降りてくれました!
竹藪?
着地。
機体はこんな場所で待っていました。
私は朝日放送のスタッフのみなさんと一緒に、この場所に急行。
3時間後に無事回収しました!
竹藪の探索が大変でした。
次回は後編、29号機回収編です。