1秒間に太陽から放出されるエネルギーは3.82×10の26乗ジュールです。
これって物凄いエネルギー量です。
といっても、『乗』って何?かということを説明しないと実感がないかと思いますので、簡単に説明します。
『乗』とは10を何回掛けたかです。
つまり、
10は10の1乗 1×10=10
100は10の2乗 1×10×10=100
1000は10の3乗 1×10×10×10=1000
10000は10の4乗 1×10×10×10×10=10000
100000は10の5乗 1×10×10×10×10×10=100000
1000000は10の6乗 1×10×10×10×10×10×10=1000000
10000000は10の7乗 1×10×10×10×10×10×10×10=10000000
という訳です。
すると、太陽のエネルギーは10の26乗ですから、27ケタの数字だということが分かります。
さて、比較対象がないとどれだけすごいのか分かりにくいので、世界で1年間で消費される総エネルギーを出して見ましょう。
60億人の人間が世界全部でエネルギーをガンガン使って消費されているエネルギーは、4.26×10の20乗ジュールです。
これは1秒間に太陽が放出するエネルギーの、たった0.0001%にしか過ぎません。
逆の計算をすると、太陽1秒分のエネルギーを現在の人間が消費使用とした場合、90万年かかります。
太陽1年分のエネルギーを人類の活動で使用しようと思った場合、28兆年かかります。
太陽1年分=現代文明のエネルギー消費の28兆年分のエネルギー
という訳です。
太陽1個でも途方もない話です。
しかし、宇宙で見ると太陽は小さなエネルギーの少ない恒星です。
こんな恒星が私たちの住む銀河系に2000億個も存在します。
このような銀河が宇宙には1000億個以上あると言われています。
すると、1秒間で宇宙では途方もないエネルギーが消費されているのです。
現代文明のエネルギー消費量が増え、地球環境が云々かんぬんと言われていますが、
恒星と比べると人類の活動なんてないも同然です。
宇宙規模で途方もないエネルギーが均衡が取れているのですから、最近騒がれている人類活動による問題なんて簡単に解決しそうな気もしなくもない、そんなお話でした。